【文教こども委員会視察】 教育現場への視察という事で、教育長以下、教育委員会理事者同伴のもと、東山中学校と油面小学校にお邪魔する。本委員会には初めて配属される、つまり視察先として区立小中学校へという事自体が初めての経験であり、初日のこの2校がモノサシとなる。例年であれば2日間に8校周って、お昼は給食を試食するという日程であるそうだが、コロナ禍に無理は望めない。午前中だけ、4校に絞ってという事でも骨を折ってもらっている感が禁じ得なかった。 さて、東山中学に関しては区内でも有数の帰国子女率が18%と高く、転出入率も常に高く、それが特色でもあり、難しさでもある事を感じる。自分の人生を切り拓いてゆく為の知恵と動機を涵養する為の中学教育でもあり、一方で未来の目黒区民を育てなければならないという相反したコンセプトに立脚せざるを得ない事情を察する。区内全中学校でもここは異色であると思われる。また、施設内の節々にコロナの爪痕を感じさせられる現実を確認する。 続いて油面小学校に伺う。子供たちの元気な声が聞こえてくる為、学校にやって来た感が先の中学とは異なる。ココは特別支援学級も内包している他、5学年で3学級を維持しており、40年前の頃の子供時代を彷彿させられる。異なるのは、体育館含む全館が冷暖房完備である事と、1人1台のタブレット端末を普通に持っているという事であろうか。先生がパワーポイント利用に端末を使うのは想像の範囲であったが、たまたま覗いた図工のクラスでも子供たちが端末を使っている事に驚く。プールでは「体育」ではない着衣水泳の指導が行われている事に三度驚かされる。自分が子供だった日常と比べるにしても40年の月日が経っている訳であった。 向こう1年間、教育行政に関わる案件を協議してゆかなければならぬ責務であるが、百聞は一見である事を認識させられる視察初日となった。
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