R7 秋の議会 選択的夫婦別姓導入に反対する質疑

無所属議員の矜持として、「選択的夫婦別氏の着実な議論を進め、導入を求める意見書」・議案に、反対の立場で、懸念事項を4点、伺いたいと思います。  先ずは前提として、国民の合意形成が十分ではない 点を指摘しておきたいと思います。家族のあり方は国民の価値観に深く関わる重要な問題です。賛否が拮抗している、或いは様々な場面で反発を受けようケースを、解決に導く議論が十分に為されてない中で、拙速(せっそく)に制度の導入を求める事は、社会の分断を助長しかねまらん。十分な議論を経ずに導入を促進させようとなさる。何故このご時世に?はなはだ疑問ですので、伺います。  そして、そもそもこの制度の導入に関して反対する要点としては、まず第一に、家族の一体感が損なわれる という点であります。夫婦がそれぞれ別々の姓を名乗ることで、「一つの家族」という本質的な感覚が弱まります。特に子どもの立場です。子どもが両親のいずれかと同じ姓である一方、もう片方とは異なる姓を持つことになれば、「自分は本当にこの両親の子なのか」という戸惑いを感じかねません。姓の違いが心理的な距離を生んでしまいかねない事は、問題ではありませんか?日本の伝統的な営み、家制度と相反する、大きな問題だと言えないでしょうか?ココを伺います。  次に反対する理由として、戸籍制度との整合性が失われる 事が挙げられます。日本の戸籍制度は、長い歴史の中で「家族単位」を基本として整備されてきました。夫婦別姓を認めれば、戸籍をどのように整理するのか、誰がどの姓を名乗るのかといった問題が生じ、行政の制度的な仕組みに大きな混乱をもたらし、戸籍が家族のつながりを示す役割を果たし辛くなりましょう。そもそも戸籍とは単なる事務手続き上の道具ではなく、日本人の古くからの英知によって、伝統的な家族観を支えてきた制度であります。戸籍制度との整合性はどの様にお考えか?伺います。  三つ目に、姓は単なる名前ではなく、歴史と文化の象徴である という事であります。私たちの姓は、祖先から代々受け継がれてきたものであり、一族や地域の歴史を背負っています。姓を軽々しく「選択できるもの」として扱えば、先祖から続いてきたつながりや、社会における共同体意識を弱める事になります。ひいては民族としてのアイデンティティをもです。古からの日本の英知の結集を壊す根拠が、今世代の我々に十分に揃っているとお思いでしょうか?だとしたら、ちょっと過信が過ぎやしませんか?文化・伝統・歴史・風俗の基盤を崩せば必ず禍根を残します。日本の伝統的な営みを壊しかねない危機を招く事は、お止めになりませんか? 伺います。 ≪再質問≫  私事ではありますが、先般、田舎にあったお墓の“墓じまい”を致しました。“墓じまい”とは、一族の歴史、相続や名跡(みょうせき)の洗い出し、からの現在の行政を相手にした、一族郎党を巻き込んでの、祖霊達の引っ越しです。  “プライバシー保護”という情報の秘匿(ひとく)の中、血縁の証明の難しさに加えて、各地に散らばる代替わりをした親類達のハンコ集めは、元は同じ姓の一族とはいえ、相当の困難が横たわって居た。というのが私なりの総評です。  考えてもみてください。田舎の寺と、檀家に眠る過去帳と、町役場に残る戸籍謄本と、個人情報保護を相手に付き合わせて、遺骨の取り出し・移動・改葬を行う一連の行事ですから。 選択的夫婦別姓を認めてしまえば、一族の証明がより複雑になるというか、ほとんど不可能になり、結果、全国・地方に、諦めた、また管理者不明の無縁仏の墓が増えるのが、関の山でしょう。同祖の一族でさえ1年半かかりましたから。  先の話、繰り返しますが、姓は家族の象徴であり、一族全体を1つに纏める大切な絆であるという事に加えて、歴史と文化と、先祖代々の名跡(みょうせき)に繋がっております。  一方で、現行制度に不便を感じる人が、ごく少数いらっしゃる事は事実です。しかし、その不便を解消する方法は、必ずしも制度そのものを壊す事だけではありません。社会生活を継続する上での事務手続きを簡素化したり、旧姓併記や通称使用を広く認めるといった改善策が、まず先にあると思います。またそれら既存の制度だって、この10年で随分と緩和されて参りました。世の中の制度を劇的に変更させる事、それに伴う社会的な影響を鑑みれば、そのブレ幅に関しては穏やかに願う限りでありますが、ここの認識については如何でしょうか?何故、あえて社会的な影響の強い手法をとろうとするのか?伺います。  重ね重ねになりますが、姓は個人だけのものではなく、家族をつなぎ、社会を結びつける架け橋であります。また、家族が同姓を名乗ることで得られる一体感こそが、次世代を健やか(すこやか)に育む土壌であり、社会を支える底力と考えます。この絆を守る事こそ、悠久の歴史を持つ日本国家に必要な条件だと私は思いますが、如何でしょうか?

動画