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阿波踊り問題に感じる違和感

昨今、都内や地方都市でも阿波踊りの漣を見かける。盆踊りとは別のイベントとして、商店街かなんかと〇〇阿波踊り大会みたいなのを散見する。恐らく、そもそもは阿波徳島にルーツを持つ人達が中心となって故郷の文化や誇り、アイデンティティーの維持と主張?をされているのかな、なんて思っていた。小生が嗜むのはパートナーダンスであり全くの別物でありつつも、「一緒に踊らない?」みたいな事をしばしば言われたりしていた。そんな友人達が憤っていたのがシェアさせてもらった記事の件である。結局、根本的な問題としては記事の指摘通り、昭和型の商業イベントの衰退という事なのだろうが。。
忘れたくないのは、そもそも踊る人たちは無償で踊ってくれている訳であり、本番にむけての一年かけての猛練習や、衣装や何やかんやの飾り物他全てが手弁当であるという事。そして、報道と共に、実は白けて見ている一般市民の視線に晒されながら、本来の踊りとは全く関係のない弁解を彼ら彼女らがしなきゃならない事があると。それでも踊り手の知人らは、誇りがあるから踊るんだって言っていてたのが印象的であった。
小生としては先ずは、地元が日本や世界に誇るものを持っている事を羨ましいと思った。同時に、振興会や市、観光協会、商業セクターの都合とは違った所で、この文化芸術の継承者達の葛藤と落し所の模索があり、薄汚い利権構造の中で善意が消費されている事に憤りを感じる。

ITmediaビジネスオンライン2018年08月21日 騒動がなくても阿波踊りの観光客は減少した、根深くて単純な理由

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