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オオカミ屋敷を守る住民運動

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【住民運動】オオカミ屋敷を守る住民運動
~平岩米吉邸(白日荘)を大切に思う住民の会~

 自由が丘界隈にお住いの方や、犬を飼っている方々には既に伝わっている事かもしれないが、表題の活動が活発になっている。
あらましの前提として、、
 昔、平岩米吉さんという動物学者が居た。この方は犬やオオカミなどの研究者として著名であり、南方熊楠氏、柳田国男氏等、室生犀星氏、北原白秋氏等も執筆していた「動物文学」という雑誌を主宰された人で、犬の病気であるフィラリアの史実を表に出したのも功績の一つであった。実は、この方の1200坪にも及ぶ土地、住居であり研究施設である「白日荘」が目黒区内自由が丘3丁目に現存されており、生涯にわたって研究された一級品の資料がその資料館とともに現存している。そして、かつて熊や狼をも飼っていた、戦前から手つかずの貴重な緑地であるお庭が地元民の間では“オオカミ屋敷”という愛称で、現在まで親しまれて来ている。
 実は、その「白日荘」が現在、存続の危機に瀕している。その場所に、マンションが建ち、研究資料やお庭、地域の宝ともいえるその存在が消えようとしているのである。事の顛末は、2年前に故米吉さんの娘さんが他界した事による、相続問題で、考えづらい事象が去年に発生していたのだ。
 その娘(故人)さんの遺書に従って、白日荘を区に寄贈しようとした所、諸条件が厳しいという理由で区が寄贈の受け入れを拒否し、資料館はじめ土地そのものが宙に浮いてしまってたのである。その諸条件というのは確かに難しく、区としては受け入れがたいのは事実であったものの、去年7月には代理人である遺言執行者から、条件の緩和が提案されてあるにも関わらず、区長の判断に与党他各党が賛成し、寄贈の受け入れを拒否してしまったのである。反対したのは、無所属議員1人と共産党会派だけであったそうな。。先の11月の区議会にて、1区議の問題提起によりその事が問題視され、今般の運動に繋がってきた訳であるが、問題の本質は政党間の主張の違いとかの小さなレベルではなく、目黒の資産がどの様に維持或いは変質してゆき、それを未来の区民がどの様に受け取るのかという事なのである。そういった意味で、私も会友の一人として立ち会いたいというか、生まれ育ったこの地域に対する愛着と、行政の政策決定プロセスの不透明さへの疑義から、この運動に携わる事にした。
 先ずは、10億円ともいわれる相続税が課税されてしまう前に土地問題から解放されたいと思う、被相続人の気持ちも良くわかるものの、もう一度行政で議論する機会を持つ事無しに、時の一区長と多数政党の無理解な独断によって、目黒に伝わる資産そのものをあまりよく解らない儘に放棄してしまうのは遺憾である。事例としては難しいかもしれないし、特殊かもしれないのだが、区民としてもう一度責任をもって議論できる場に事象そのものを戻すべきと思ったのである。やや古典的ではあるものの、現在、その為の署名活動の展開に至っている。

「平岩米吉邸(白日荘)を目黒区へ寄付」を相続人にお願いするための署名活動
ご賛同頂けましたら、御署名をお願いします

2月1日 11時~12時 自由が丘駅ロータリー(私も担当者)
     12時~14時 緑ヶ丘文化会館
2月2日 白日荘前(時間調整中)
2月3日 11時~12時 九品仏駅前近辺
     午後(詳細調整中) 八雲図書館前
白日荘前(時間調整中)

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