この週末に、南陽市で開催された「財政出前講座with simulationふくおか2030inなんよう」という講座とシミュレーションに参加した。選挙以降に読んだ財務関連に関わる教科書的な本の著者という事もあって、ずっとこの講座に参加してみたいと思っていたが、やっとの事で気心知れる山形開催という事もあり、足を延ばす事が出来た。このシミュレーションはロールプレイングゲーム方式で2030年の仮想のF市をどの様な町にしてゆくのか、、という事を参加者一人一人が部局長クラスの行政マンの立場になって、少子高齢化する人口変動と税金の減収に耐えつつ、政策を取捨選択して町の未来を模索、そして選択してゆくというモノである。市長役の先生から「あなたを〇〇局長に任命する」という辞令を貰う所から開始される。一つのチームは基本6人からなり、それぞれがこども福祉、農林水産関係、企画総務、街活性化事業、防災担当等の所管を持ち、未来へ向かって持っている事業の打ち切り、つまり行政サービスのスリム化を図り、新しい施策をするかの判断を5年ごとに迫られてゆくというもので、判断の後には議会に対して説明の責任を持ち、政策判断を論理立てて議会に説得できなければ、その年の予算案を修正されてしまうというオチまで付くから恐ろしい。頭に変な汗をかきながら、限られた短い時間の中、6人の局長間であーでもないこーでもないを続ける事になる。そして恐怖の議会への説明を2020年から10年分行う事になる。このゲームの凄い所は、最初は持ちうる所管事業を立場として守ろうとする姿勢から始まるのだが、ゲームも中盤に来ると局長全員が立場を超えた1つのチームとなっていて、このF市の未来を真剣になって守ろうとしている姿に気づかされるという側面がある。10年前に訳も分からずに局長に就任してから、2030年を迎えた時、過去に想像していた明るい未来が作りうるのか、、そもそもどんな未来にしたいのかという共有があったのか等、あっという間の10年間で未来が決まってしまうという、恐ろしいものであった。これ以上はネタバレするので説明はココまで。ゲーム開始の前の初中級の講義から、ゲームを通して実感した後の上級者向けの講義まで、一貫性と実感が伴われ、半日5時間があっという間であった。講義中は生業、身分、地域、を表に出してはいけないという事であったが、終わってから分かるお互いの本来の肩書の種明かしなども趣深かった。自分以外の5人全員が南陽市役所の人であった事には驚いたが、出会う訳がない人とこの様な形で出会えた事が不思議でならない。仕事と未来に対して真摯に取り組もうとされる姿がとても印象的であった。写真は10年間を一緒に闘った戦友達と著者の今村寛先生、そして思いがけず白岩南陽市長
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