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消防団の出動の折の気づき

8月27日の夕刻から夜にかけて、東京都心の城南地区から城西は突然のゲリラ豪雨と雷に見舞われた。ちょうど帰宅時刻に重なっての豪雨は、水路の氾濫や公道の浸水に加えて、幹線道路の大渋滞に公共交通機関の運転見合わせが重なり、大変な夜になってしまった。私自身も自転車でずぶ濡れになった上に、家に帰れなくなった妻を迎えにいったりして、バタバタと慌ただしい夜を過ごした。
 無事に家に帰って束の間、スマホのバイブレーションがけたたましく合図を送ってくるので何かと思い見ると、消防団の呼び出しであった。この天候で、私の住む街の近隣にも数件の落雷があり、それに伴う火災が数件立て続けにあったとの事。ゆっくり食事をする間もなく上着を着て出動した。
第一報から現場に到着まで、場所が特定できないという基本的ロス(区境での複数の落雷と火事で誤報が相次いだらしい。)はあったものの、私が現場に到着した時には既に消防車とパトカーが複数台到着していて、道路閉鎖も済み、火も鎮火済との事。ケガ人もなく、緊張感が一気に解れた。私は実は消防団に入ったのは今年からで、実際の火事の現場に動員されたのは初めてで、取り急ぎ何を担当すべきか分からなかった。同じく同様に慣れていないと思われる同僚の一人とともに気持ちが焦ってしまっていたが、交通整理と近隣の住民以外に集まってきてしまった人々の誘導をして夜の12時頃まで現場に出張っていた。
蒸し暑い夜であったが、分団長はじめ先輩団員の顔を見たのは解散になる直前であった。全身びしょ濡れの汗まみれであった。その時「ハッ」と思わされたのは、最前線にいいた彼らは「防火服」にヘルメットそして顔面保護マスクとゴム長靴と、完全防備の恰好であったのだ。私はというと、車の誘導灯を片手に平時のお祭りの警備などで着用する「活動服」を着ているという有様であった。決して間違いではないが。。
後で優しく助言された事として、まずは自分が二次災害に合わない様、TPOをわきまえつつも自分の体を完全に保護した上で、はじめて通常に想定される活動が出来るという事。自分が不完全な状態であっては更に不安定な他人の救助やサポートする事は不可能であるという事である。当たり前の事なのである。しかし、不意な呼び出しであったとはいえ、家を出る所からして既に冷静に状況判断する事が出来ていない事を露呈していたのが恥ずかしかった。「雨風が強い日、雷や台風が接近する日というのは、必ずではないが何かしらの呼び出しが来る可能性が高まるので、そういう事を予期してスタンバッて欲しい、、」との事。缶ビールを既に一本空け、完全リラックスモードで横になっていた自分とは対照的過ぎる、分団長の言葉であった。ごっつぁんです!!笑いごとではなく思った。

写真は最近の盆踊り時のもの

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