R3.0930 秋の定例会 令和2年度決算認定 賛成討論(原稿はコメント欄に)

わたくし岸大介は無所属・無会派の議員として、議案第47 号「令和2年度目黒区一般会計」歳入歳出決算の認定に対して“賛成”の立場で討論をさせて頂きます。  令和2年度というのは、新型コロナウィルスCovid-19 との戦い元年であったと、後の人類史では刻まれる事は間違いありません。3年の9月末日の今でさえ、それとの闘いの最中であります。その様なご時世の中、本区の一般会計の当初予算としては1071億円余、本決算の着地点としては歳入では1472億余、歳出では1383億円余となりました。  6日間にわたる審議において、私は以下、大きく6つの分野に関して、56分に渡り質疑をさせて頂きました。 1つ目は、コロナとの戦いの中、見えて来た課題について質問致しました。今夏、この社会が経験した象徴的なものとして、罹患者の中等症2まで自宅療養・入院難民の発生という事がありました。この事はそもそもコロナ対応の病床不足に起因する、入院調整の難しさが顕在化したモノであります。自治体の足元での入院が出来ないのであれば、医療提供のキャパが限界なのであれば、そもそもの医療サービス享受までのロジスティクスを改めねばならない。公立病院や地域医療促進機構への人材と機材、充分な量の高度医療室の整備を求める事。構造改革まで含めて都や国への意見・要望を具申してゆく所に、今あるのではないか?と考える訳です。季節性要因、或いは直感的にも、この冬に第6波が襲来する事、このままでは持たない。誰もが推察する中、政府に先んじての情報取集と、準備・新しい仕掛けをお願いした所であります。 2つ目は、大きく財政の事を伺いました。  新型コロナウィルスからの回復に時間がかかっている現実の中ではありますが、国の好調な税収に対する分析、区の実収支、そして区民感覚の台所事情からみる客観的な認識を伺いました。ある意味、戦時下にある状況の、例外的なお金の流れには理解する所ではありますが。一般財源の決算額がわずかながらも減少している点、コロナ禍でも義務的経費の伸びが、ほぼ扶助費の伸びに起因される所には、危機感を禁じえません。義務的経費を捻出する為に短期的に何を絞るのか。はたまた、義務的経費を長期的にどの様にスリム化させるのか。試案のし所であります。単年度の計画をつなげてゆくという、行財政計画のテーゼがある一方で、俯瞰的な意味合いで税収の見込みと、納税者人口の推移を見たてて、中長期的計画を立ててゆくという視点は必要である事は言うまでもありませんが、それをイメージする事がどれ程難しい事なのか、という事を共有した所であります。 3つ目は、2割いない40代職員の比較少数からくる、プロパー管理職の担い手不足への懸念について伺いました。過度な競争社会を生き抜く手段として、ロスジェネ世代が”仕掛け”や”挑戦”を避ける傾向を持つ中、本区職員の該当世代においても昇任に積極的である訳では無いとの事は聞き及んでおります。個としてはその感性を否定する所ではありません。しかし公として、この世代としての社会責任を考えた場合、向こう10年の間、社会の礎にならなければいけないのは火を見るより明らかです。 総務省の位置付ける類似団体比較での、本区の年代別職員数構成としては、比較的50代以上が多いという偏りがある。結果として人件費の高騰をと、分析なされている一方で、多種多様な通常業務の増加に加えて、非常事態下に予期できぬ業務に対応するにも、職員数削減ありきの人事計画だけでは、私は難しいのではないのかな?と指摘致しました。 4つ目は、民法改正に伴う、18歳19歳の二十歳前の新成人と社会の関わり方、その象徴としての「二十歳の集い」行事の意味、意義をどの様に整理されているのか。社会がコロナで苦しみつつも、最初に成熟する世代との関わりについて、本区として青写真が描かれているのか?3学年が同時に成人する事に関しての、本区の受けとめ方、関わり方を伺った所であります。 5つ目は、区立学校でコロナの集団感染が発生した場合の対応、考え方を、本区内で発生しました事例を元に、伺いました。そもそもが、そういった事態を想定出来ていたのか、起こった場合の共通の対応方針、公表の在り方、臨時休校になった場合の関係者の規範。行政の側の思惑とは違った所での、情報の独り歩き。学区界隈での不協和音があった事を例示させて頂きました。 もう一つ、コロナとの関わり方について、もう一段上のレベル、つまり、それがあって当たり前の所にまで区民一般の意識を期待できないものかと、教育長に伺った所であります。残念ながら、まだその段階に社会が成熟しているとは確信できない、との事でありました。 6つ目は、公園行政、グリーンクラブの活動の事例からみる、本区の広報への意識改革という点で、区民目線の指摘をさせて頂きました。ちょっとした視点を、近隣生活者側にもって来るだけで、全くその見え方が異なるという事を、款での質問にて、指摘申し上げました。  これら含む、多岐にわたる質疑群に対しては、区の立ち位置を明快にご回答を頂いたと思っております。施策の成果群や、答弁内容に対しては、必ずしも全て満足したという訳ではありませんが、「区民の安全・安心を守り、明るい未来を築く予算」、当初位置付けた標語に負けぬ、取組みをなされてきた事と確認致しました。  コロナ禍のインパクトが本格的に直撃する来年以降へ向けての舵取りは、継続して慎重に、時に腹を括って執り行って頂きたい。本当の戦いはこれからである事は、むしろ執行部側の方が理解なさっている事であるものと思います。議会の方もこれまでと同じ認識では持続できない。その危機感は同じく、共有できた所であります。  結びになりますが、Withコロナ時代にも、区民一般の営みは間違いなく続いてゆきます。声なき声に耳を傾け、区民への適切かつ、丁寧な、寄り添ったサービスに務められる事を、執行部側には継続して求め、無所属・無会派のわたくし、岸大介の賛成討論とさせて頂きます。

動画